『人と人を繋ぐ』『人と自然を繋ぐ』『人と人の命を繋ぐ』ことのできる人間を育てられるクラブを目指します。

西浜サーフライフセービングクラブは、湘南片瀬西浜海岸を拠点に、1963年より、夏季の間水難救助活動を行う有志が集い、以来、60年間にわたり、毎年夏季の間水難救助活動を行ってきた、日本で最も伝統のあるライフセービング団体です。1995年に任意団体としてクラブ組織化し、更なる活動の充実や地域に根差した活動を図るため、2003年に特定非営利活動法人格を取得しあらたな船出を果たしております。現在では、会員の数も安定し、総勢400名を超える名実ともに日本一のクラブとなりつつあります。
そして、クラブ事業を委員会に細分化し、各事業においても、地域に根差し、地域に必要とされる組織を目指すべく、人間育成を第一として様々な成果を上げております。
「地元の海は地元の人が守る」「自分の命は自分で守る」をテーマに6人から立ち上げたジュニアライフセービングプログラムは、現在では200名程の規模となり、全国有数の成果をあげております。また、藤沢市との協働事業として、市内の小中学生及び教職員の方に「水辺の安全」を伝えるプールでの講習や、企業に対する一時救命に対する講習を実施しております。
毎月定例化しているビーチクリーン活動ではクラブ員は勿論、地元市民や他団体の情報交換の場となり発展し、各賞を受賞しての継続事業は遂に2012年6月、日本のライフセービング界で初となる緑綬褒章を受章するに至りました。2022年には神奈川県や藤沢市のSDGsパートナーシップを締結して、海を中軸にした地域社会との連携を強化していきたいと考えています。今後はビーチクリーンは当たり前のアクションとして、その先にあるライフセーバーができる環境保全は何かをともに追求していける団体として活動の幅を広げていく所存であります。
救命活動におきましては、関係諸機関との連携として、2007年に発生した引地川河口での水難事故をきっかけに、藤沢市消防局のリーダーシップの下、2010年より海岸海辺地域人命救助活動実施機関連絡会議を開催し、公的救助機関とライフセービング団体との連携方策の検討及び顔の見える関係構築を行ってきました。2013年に水難救助活動時の連携体制に関する覚書締結まで至ることが出来ております。
今後も西浜SLSCは、『人と人を繋ぐ』『人と人の想いを繋ぐ』『人と自然を繋ぐ』『人と人の命を繋ぐ』ことのできる人間を育てられるクラブを目指します。
設立理念を継承し、「笑顔の溢れる海の開放」「青少年の心身の育成」「ライフセービングのライフスタイル化」「地域に根付いた活動」「自然環境の保全活動」「笑顔の連鎖の持続化可能な社会の創造」。
これらをクラブの志である「克己複礼の精神」を軸として、「謙虚な姿勢と感謝の気持ち」を忘れずに、「利他の心」で継続していく所存であります。

篠 岳瑠

特定非営利活動法人
西浜サーフライフセービングクラブ

理事長 篠 岳瑠